異例の対戦相手公募から約2週間が経ち、本日6/23那須川天心の対戦相手が発表されました。対戦相手はシュートボクシングの新鋭、笠原友希となりました。今回は笠原選手の紹介と試合展開の予想をしていきたいと思います。
また、当初7/11㈯開催予定だった大会が7/12(日)に変更されたことも明らかになりました。
【大会概要】
「Cygames presents RISE on ABEMA」7/12㈰ 中継:ABEMA
【笠原友希とは?】
現在19歳で、主戦場はシュートボクシングです。
シュートボクシングではフェザー級(57.5kg)で試合をしており、これまでの戦績は、
16戦15勝1敗(7KO)となっています。
敗れた試合は2018年11月大会の植山征紀戦で、その時はミドルキックにパンチを合わされKO負けしています。その試合で勝てばSBスーパーバンタム級日本王者という勝負所での手痛い敗戦でした。
≪管理人’EYE≫
身長:174cm~176cm 那須川天心の対戦相手としては最高身
構え:サウスポー
得意技:ミドルキック(中距離の蹴り全般)、体格差を活かしての膝蹴り、左右フック
直近の試合ではミドルを主体に試合を組み立てるのですが、同階級では抜きんでた高身長のため前進に対する牽制として効果を発揮しています。それでいて足がしなるのでムチのような威力を発揮して効かすこともできます。フックやストレートもリーチが長いので、相が想定できない距離から当てることできます。完成しつつあるコンプリート系ファイターですね。ただ、ガードは固いとは言えず、随所でパンチをもらう場面もあります。
これまでの戦績からもわかる通り、国内の非K-1勢の中ではかなりの強豪です。小笠原瑛作にもKO勝利しています。
一方、勢いはありますが、那須川天心と比較するとテクニック・スピードは劣る印象を受けます。さらには通常階級は57.5kg(前日計量)ですが、今回は58kg契約(当日計量)の為、リカバリー含めると4~5kgほどウエイトを下げて戦うことになるでしょう。体もまだまだ成長していますからベストな環境でないことは間違いありません。
【試合展開予想】
笠原に勝機があるとすれば、距離を取ってミドル、ローを効かせるか、飛び込んでくる那須川にカウンターフックを当てるかだと思います。ミドルの距離を維持できれば詰めて得意の膝につなげることができます。那須川は1R倒しにくるでしょうから、多少荒っぽくなる場面があるはずです。江幡戦でも多少被弾はしていましたし。しかし、那須川にミドルを当て続けるビジョンが見えません。植山戦の際、笠原はミドルキックにカウンターを合わせられてダウンを奪われており、両者そこを意識してくるはずです。那須川のハンドスピードは笠原が経験したことがないスピードだと思いますし、笠原もそれを理解してパンチで一発を狙ってくる選択をすると予想します。そうなると笠原のパワーを発揮する前に那須川の連打を被弾する展開が濃厚かと思います。ただ、笠原選手も半年ほど試合をしていませんし、まだ19歳ですので、絶対ということはないとは思いますが、那須川が1RKOすると予想します。
予想は以上となります。
とは言え、国内選手で出場可能な選手の中では伸びしろや勢い含めて有力な選手が選ばれたのではないでしょうか。余談ですが、対戦相手発表までを記録した動画が公開されており、そこにはK-1で活躍していた芦沢選手の応募もあったとかなかったとか。個人的にはMMAファイターに出てほしかったのですが、RIZINファイターが選ばれていないことを考えると、RIZINのオファーも同時に届いているなんてことがあるかもしれませんね。
同大会のその他の試合は下記記事で紹介しています。白鳥選手・中村選手の対戦相手はまだ発表されていません。