7/11㈯のKrush114の一夜明け会見の後、8/29㈯開催のKrush116の対戦カード発表記者会見が行われた。同会見で木村フィリップミノルのベルト返上に伴って空位になったベルトをかけて、4選手によるワンデイトーナメント開始が発表された。
今回発表カードはトーナメントのみ。現状試合数も少ないため、少し長めに試合紹介と勝敗予想をしていく。
大会概要
Krush116
8月29日㈯後楽園ホール
対戦カード
第7第Krushウェルター級王者決定トーナメント準決勝
近藤魅成(大成会館 7戦4勝2敗1分3KO K-1甲子園2017,2018-65kg王者)
海斗(ポゴナ・クラブジム 11戦8勝3敗6KO)
近藤魅成は、K-1甲子園2連覇し無敗で木村フィリップミノルの王座に挑戦。1R飛び膝蹴りでダウンを奪うも、メンタル面も充実じたチャンピオンに盛り返され逆転KO負け。それでもジョーダン・ピケオーとのチャレンジマッチが用意される等、大きな期待を背負っている選手。ピケオーとの対戦前に高校を退学し、当初の高校在学中のK-1王者という目標を断ってまで望んだ一戦だったが、ピケオーの前にKO負けを喫した。それでもピケオーの近藤への評価は高く、改めてそのポテンシャルを知らしめた。直近では実力者山際和希からダウンを奪い完勝している。本トーナメント出場者では松岡力との対戦歴があり、その際は豪快にKO勝ちし、松岡を一旦引退に追い込んだ。対する海斗はアウトアウトサイダー出身で圧倒的に攻撃重視のファイター戦績でも8勝のうち6勝がKO。大泉翔、キム・ホソンをKOし、発言権を得たところで木村フィリップミノルへ対戦要求。団体がそれに答える形で70kgトーナメントでの対戦が実現するも1RKO負けを喫している。本トーナメント出場者では加藤に2連敗しており、テクニックのある相手には攻めあぐむ印象があるが危険な雰囲気のある選手。決勝では加藤との3度目の対戦を狙う。
会見でも話題になったが、本トーナメントの主役は近藤であることに間違いないはず。それにしても海斗の攻撃力は凄まじく1発もらえば近藤がKO負けすることもあり得る危険なカード。近藤は1Rで海斗の動きを見極められるかがポイントになるだろう。海斗は攻撃力の反面隙もある選手なので、近藤は打ち合いに固執せず冷静でいられるか。1R近藤が見切り、2RにカウンターパンチでKOすると予想。
第7第Krushウェルター級王者決定トーナメント準決勝
松岡力(K-1ジム五反田チームキングス 17戦9勝6敗2分4KO)
加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS 6戦4勝2敗3KO)
松岡力は、昨年元王者の牧平圭太に勝利し、8月のK-1大阪大会に出場し近藤魅成と対戦。戦前に負けたら引退することを発言して望んだ対戦で壮絶なKO負けを喫し、引退したかと思われていた。今回の記者会見では引退詐欺と自ら発言し復活を表明。決勝では近藤へのリベンジしたいと発言。加藤虎於奈は昨年12月のKrush109で松岡同様、元王者牧平圭太に勝利している。昨年は日中対抗戦のメンバーに選出され、強豪ジャン・チュンユーと対戦。キャリアを跳ねのけるテクニックで2Rまでは優勢に試合を進めるも、3Rジャンのプレッシャーによるものか急激なスタミナ切れを起こし失速。ダウンを奪われてしまい、敗れるがそのポテンシャルは非常に高い。レオナ・ぺタスの弟。今年逝去された母親からは、レオナを支えるようにと言われたとのことだが、兄からは同じところに上がって来いとの発言も見られた。本トーナメント出場者では海斗と2度対戦し、どちらも勝利している。決勝では近藤と対戦し、主催者のストーリーを壊すと宣言。
松岡のブランクと身体が気になるところではあるが、松岡が本調子であれば効かせる強烈なローで攻めるはず。加藤はここまでのローを受けたことはないので、どんな反応を見せるか。加藤のしなやかさや技のキレは目を見張るものがあり、序盤で飛び込んでのパンチを当てることができれば勝機があるが、まだ成長途上感もあり安定性に欠ける。松岡レベルの実力者にどこまで戦えるか非常に見どころのある試合だが、ここは松岡がローを効かせて、パンチでKOすると予想。
決勝戦(予想)
近藤×松岡
松岡は前回対戦を意識して、長めに距離をとると予想。しかし、近藤の懐は深くローを当てることができない。踏み込んでローを蹴りこむ松岡だが、ローにストレートを合わされる。持ち味を消され、パンチの打ち合いに挑む松岡だが、打ち合いでは近藤か。近藤が再びKO勝ちと予想。