本日K-1JAPANグループのWEB記者会見が行われ、中村プロデューサーより現在発表しているKrush、K-1大会のスケジュールや会場の変更がアナウンスされました。一部対戦カードの追加もありますので、そちらも触れていきたいと思います。
そして、新たに発表のKrush115にて、王者レオナぺタスと挑戦者大岩龍矢のタイトルマッチも発表されましたので、こちらについて試合予想と思うことを書いていきますので、最後までお付き合い下さい。※是非日付下いいねをお願いします。
≪K-1 WORLD GP≫大会スケジュールについて
7月26日㈰に予定されていた九州初開催となる福岡国際センター大会は会場協議の上、安全面を考慮して中止。日程は現在調整中の為、後日の発表となるようです。
8月22日㈯エディオンアリーナ大阪で開催が予定されていた大阪大会は、同じく安全面を考慮し、9月22日(火・祝)に延期が決定しました。
これは予想ですが、前回Krushで試合が調整になった瓦田選手、中野選手、瑠玖選手らの試合が発表いないことから考えると福岡大会はショートの延期であり、まだ有力選手をKrushに参戦されるのは早計と判断したのではないでしょうか。大阪大会より前に福岡大会は開催されると個人的には思っています。
≪Krush≫大会スケジュールについて
6月21日㈰、6月28日㈰無観客での開催を予定していましたが、スケジュールと会場を一部変更し有観客にて行うようです。詳細は以下の通り。
【Krush113】
6月21日(日)後楽園ホール → 6月28日㈰新宿フェイス
【Krush114】
6月28日㈰後楽園ホール → 7月11日㈯後楽園ホール
【Krush115】 新規追加 ※ポスタービジュアル未
7月21日㈫後楽園ホール
同じく予想ですが、当初コロナウイルスに関する東京都のロードマップの段階解除はかなり慎重に判断すると運営が考えていたこところ、早々にステップ2に移行した。ステップ3までの以降も開催までの期間を踏まえれば22日程ある為、ステップ3に至ると運営が判断、もしくは、内情把握。ステップ3まで以降すれば屋内1,000名以下かつ収容定員の半分のイベントは開催できる為、新宿フェイスにて有観客にて実施を判断。7月10日以降は5,000人以下かつ収容定員の半分以下のイベントが開催できる為、あと倒しによる有観客開催。こんなところでしょうか。
≪追加・変更対戦カードについて≫
今回も追加・変更カードがありますので予想含めて紹介していきます。既出カードについては、以下の記事をご参考にして下さい。
【Krush113】
追加 女子ミニマム級(48kg) ※新設階級
高梨Knuckle美穂(Y’ZD GYM 第2代Krush女子アトム級王者 4戦4勝2KO)
真美(team Immotal 7戦5勝2敗)
女子ミニマム級が新設。会見ではMIOの参戦とミニマム級での参戦が中村Pから発言があり。高梨はミニマム級へ階級を上げる為、アトム級のベルトは返上した模様。真美はNJKFの女子部門ミネルヴァに参戦しており、デビューから負けなしでスーパーフライ級トーナメント(52.16kg)の決勝に進むも魁塾の聖愛に敗れ、次戦も破れ連敗中。直近ではミネルヴァの選手はRISEに参戦するルートが主流だが、今回はKのリングへの参戦となった。
勝敗予想は情報が少なく、正直わからないが、高梨の前回のパヤーフォン戦で試合運びとパンチ力がキャリア4戦とは思えないレベルの選手。真美の実力値は不明ですが、高梨が順当に勝つと思われる。両社階級変更になると思うので、重要な一戦。今後MIOを含めてこの階級が楽しみです。
【Krush114】
追加 スーパーライト級
鈴木勇斗(K-1ジム五反田チームキングス 13戦8勝4敗4KO )
FUMIYA(ポゴナ・クラブジム 11戦5勝6敗5KO)
前王者鈴木勇人の復帰戦の相手はFUMIYA。両者はKrush74で対戦し、FUMIYAがKO勝ちしている。その後、FUMIYAは中澤純へのタイトル挑戦権をかけたトーナメントに参戦し、強豪中村広輝選手と壮絶なダウンの奪い合いを制してバックブローでKO勝ちするも、篠原悠人に敗れスランプがスタート。しばしリングを離れた後にKrush111では清水卓馬をKOして復活の狼煙を上げている。鈴木は佐々木大蔵相手に2連敗し、Krushのベルトを奪われてから再起の一戦となる。
鈴木の特徴は距離を支配するミドルキック。FUMIYAは水泳で鍛えたフィジカルから繰り出される豪快なパンチ。試合展開は鈴木はミドルで距離を取りつつミドル主体にうまく戦い判定勝ちと言いたいところだが、FUMIYAはキャリア全て勝手も負けてもKO決着で、今回もKO決着となりそうな予感。距離が縮まると鈴木選手は頭をつけてのゼロ距離での打ち合いをすることが多く、なかなかパンチに威力が出ない。(左右田戦等)FUMIYAは篠原や松下など距離の長いパンチに苦戦するイメージだが、距離の近い中村には打ち合いで勝っていることを考えると、フィジカルを活かして距離を詰めることができればパンチを当てることができるかもしれない。(かつてKHAOS篠原戦の際、中澤からフィジカルの使い方がわかっていないとの指摘があり、そこは難ありとして)FUMIYAは介護士と並行して格闘技をやっていて、奥さんやお子さんもいたと思うので、今後の期待も込めてFUMIYAがパンチでKO勝ち。
追加 ライト級
大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER 44戦25勝16敗3分3KO )
蓮實光(パラエストラ栃木 6戦4勝2敗2KO )
大沢は昨年末のK-1名古屋大会にて篠原との再戦が決まっていましたが、怪我による欠場。昨年9月のワンジーウェイ戦(つかみ膝をもらい反則勝ち)以来の一戦。蓮實は3月のケーズフェスタのプレリミナリーファイトに出場し東本央貴と対戦。ダウンを複数回奪われ絶体絶命の3ラウンド終了間際、ダウンを奪い返すと追撃で豪快なKO勝ちを収め、大きなインパクトを残し、強豪との一戦が組まれた。
アウトボクシングの大沢と近距離打ち合いを得意とする蓮實は正直噛み合わないと思われる。大沢が熱くなって打ち合う展開が来れば、蓮實にビッグインパクトが生まれる可能性もあるが、順当にいけば大沢は距離を取りながら試合を進め、判定勝ちでしょうか。それでも蓮實のMMA仕込みの豪快なパンチが見たいので、大沢には打ち合って欲しいところです。
追加 スーパー・フェザー級
TETSU(月心会チーム侍 10戦7勝3負 2KO)
提髪和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST 4戦3勝1敗 2KO)
フェザー級タイトルマッチ挑戦歴のあるTETSU。前回は新鋭斗麗にダウンを奪われ大差の判定負け。今回階級を上げての再起戦。提髪はK1カレッジ優勝歴を誇り、直近では3連勝。
この試合は読めないが、TETSUはフェザー級でもパワーは強くない印象でテクニックで伊澤ら強豪を下してきた。今回階級を上げるにあたり倒せるパンチを打てるとは思えず、提髪の強烈な打撃をいなし続けられるかが勝負所。それでもキャリア差(挑戦歴含め)でかわし切ると予想し、TETSUの判定勝ち。
変更 スーパー・バンタム級 ※当初、蒼士×璃明武
蒼士(昇龍會 11戦8勝2敗1分 3KO)
鬼山桃太朗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST 3戦2勝1敗1KO )
希山泰樹からリング名変更の鬼山。圧倒的テクニックとカーフキックが特徴的な蒼士がスーパーバンタム級で参戦。(蒼士はバンタムとスーパーバンタムどちらでも試合できると言っていましたね。)
鬼山の実力値がわかりませんが、ここは蒼士がテクニックで翻弄し判定勝ちと予想。
追加 フェザー級
新美貴士(名古屋JKファクトリー 10戦8勝2敗2KO )
岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST 3戦3勝0KO )
格闘代理戦争出身で無敗の岡嶋と出場機会は多くないが実力者の新美。岡嶋にとっては、ここで新美相手に底を見せるか、それ以上の器であることを証明するかの大一番。
キャリアの差と圧力差で新美の判定勝ちと予想。
追加 フェザー級
秀樹(レンジャージム 5戦2勝3敗2KO)
知良(RBアカデミー 13戦4勝5敗0KO)
両者黒星先行もK-1グループでの試合数は多くなく、ここで生き残りをかけての一戦が用意された。秀樹は提髪和希にKO勝利している。
秀樹のKO勝ちと予想。
【Krush115】
新規 スーパーフェザー級 タイトルマッチ
王者:レオナ・ぺタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS 33戦27勝5敗1分12KO)
挑戦者:大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST 24戦18勝6敗6KO)
レオナ・ぺタスはKrush王座戴冠後、小宮山工介、村越優汰らK-1の強豪に勝利し武尊戦をアピール。次回大会で武尊戦が組まれると多くのファンが思っていたところで今回の防衛戦が組まれた。大岩龍矢は今回2度目のベルト挑戦となる。前回挑戦時は島野浩太朗相手の激戦を繰り広げるも、惜しくも敗れて戴冠ならず。その後は、K-1での皇治戦をアピールし、芦澤竜誠に勝利し、皇治と対戦を実現するも延長で僅差の判定負け。その後はK-1出場が定着し、年末名古屋大会ではスタウロスとの接戦を制した。レオナはステップで距離を取りながら、一気に距離を詰めて打つパンチと打ち合いが魅力。対する大岩は強烈なパンチと驚異的なタフネスが武器の選手で、追いかけてプレッシャーをかけて近距離で打ち合うタイプ。
展開としては序盤はレオナが距離を取り、ステップを駆使してパンチを当てるが大岩は耐えて前に出てくる。中盤同様の展開となるが、やや大岩の圧力がレオナを捕らえ始める。終盤は大岩がタフネスで場を制す流れに。本戦決着つかず、延長へ。延長でも脅威のタフさで前に出続けた大岩が判定勝ちと予想。大岩はこれまで後半ガス欠になることが多かったが、皇治戦とスタウロス戦でスタミナコントロールが格段に向上している。実績と実力的にはレオナなのだが、レオナは西京戦後半は盛返された印象があり、相性的には良くはないと思われる。
ここからが余談だが、レオナは本来であれば武尊戦が組まれてもおかしくない実績であったにも関わらず、ここでKrushのタイトルマッチが組まれることに。盤石予想ならレオナ勝利なのだが、嫌な予感がしてしまう。大岩はK-1出場の経緯も林京平戦でのマイクアピールであり、実績が十分であるとは到底思えず、スタウロスに勝利したとは言え、ここでKrushタイトルマッチが組まれるのもしっくり来ない。これが朝久泰央なら納得できたかもしれないが、大岩はなぜここまで運営に推されているのか。皇治戦の時も盛り上がらないと言われていたが、それでもこの優遇。この波にレオナが飲まれてしまいそうな気がするのはなぜだとうか。お母さんに武尊戦を見せることができなかったレオナにここまで試練を与えるストーリーは個人的には乗れないが、ここで勝利を収めればセコンドの武尊との試合がさすがに決まると思われるので、なんとか勝って欲しいと思う反面、予想はこの嫌な予感が勝ちそうな気がして大岩予想とした。大岩が勝利した場合は武尊と禁断の対決もあり得るのか。新しいストーリーにしては酷すぎると思った今日この頃。K-1以外で武尊の試合が入りそうでこの試合を組んだなら話は変わってくるが。
レオナ選手が人格者過ぎる。