YouTubeチャンネルでは記事を掘り下げて紹介しています。

考察系

BLADE FCを語る その3

今週は海外格闘技が非常に盛り上がっていますね。昨日記事に書きましたONE70kgトーナメントは16人のようで、新たにEnfusion王者だったジョニー・リスコもONEと契約したことが報じられていました。UFCではセフードの引退撤回やジョン・ジョーンズのヘビー級挑戦も囁かれています。そんな中、国内格闘技では話題に事欠く状況となっています。この状況を利用してか否か、対戦アピールを繰り返しネットの話題を独占する朝倉未来選手の狡猾さはさすがと言ったところです。

さて、本日はBLADEシリーズ第3弾。BLADEを冠する大会としては初となる、

「BLADE1覚醒ーBLADE FIGHTING CHAMPIONSHIPー」

を語っていきたいと思います。

前回のBLADE0から約5か月後の2014年12月29日に開催され、(この時期に開催するだけあってか)試合数は本戦17試合と長時間興行となりました。目玉は各団体のトップ選手が名を連ねた-61kgワンデイトーナメント(8人制)です。ワンマッチも豪華なのですが、トーナメントから紹介していきます。

トーナメント参戦選手は以下の通り。(保有タイトルやランキングは当時のものです。)

1回戦第1試合

①郷州力(RISEスーパーフェザー級3位) 後の郷州征宜選手ですね。当時はPHOENIX所属。

②SHIGERU(WPMF世界スーパーフェザー級王者) 皇治、森井洋介等に勝利しています。

1回戦第2試合

③小川翔(REBELS-MUAYTHAIライト級王者) 最近ではKNOCK OUTに出場しています。

④不可思(Bigbangライト級王者) この後、ベルトラッシュ。

1回戦第3試合

⑤高橋幸光(MAキックライト級王者、J-NETWORKライト級王者) 悪魔王子。

⑥勝次(新日本キックライト級1位) 旧KNOCKOUTで大活躍。

1回戦第4試合

⑦ヤスユキ(REBELS-MUAYTHAIスーパーフェザー級王者) 元NKBライト級王者でもある。

⑧小宮山工介(RISEスーパーフェザー級王者) 新生K-1参戦前です。

以上8選手によるトーナメントでした。ルールはRISEルールの為、肘なしです。優勝候補は小宮山工介選手と言われていました。今思うとムエタイ系選手が多いですね。気づいたのですが、全て書いていくと夜が明けてしまいますので、1回戦は印象的な試合だけコメントをつけます。

1回戦第1試合

〇SHIGERU×✖郷州力(3RKO)

SHIGERUは泥仕合を展開することでお馴染み、とにかく全力で打ち合い、全力でくっつき合うスタイルで、郷州はご存じの通りひたすら前に出てコツコツと削るスタイルです。1Rからお互い全力で打ち合いひたすら消耗していきます。体幹の強い郷州が有利かと思いきや後半パンチを当てるのはSHIGERU。3R終了間際一方的にSHIGERのパンチがヒットし続けグロッキーな郷州にSHIGERUの飛び膝がクリーンヒット。郷州が真後ろに倒れたのは、3R2分59秒の出来事。

1回戦第2試合

✖小川翔×〇不可思(判定0-3)

1回戦第3試合

〇高橋幸光×✖勝次(判定3-0)

1回戦第4試合

〇小宮山工介×✖ヤスユキ(判定3-0)

以上、少し手抜きになってしまいましたが、一回戦でした。4試合中3試合が判定。KO決着の第1試合もほぼフルラウンドと過酷なトーナメント展開。さくさく2回戦行きます。

2回戦第1試合

✖勝次×〇小宮山工介(判定0-3)

小宮山は現在ほどではないが、間合いを保ちつつ蹴り技を狙うスタイル。勝次は前に詰めてパンチを振るっていく。勝次をいなす小宮山の展開が続くが、2Rに動きが。小宮山が後ろ上段回し蹴りを1度見せるが、勝次は前に出てもつれ合う展開に。ここで距離を掴んだのか、ブレイク後小宮山がもう一度後ろ上段回し蹴りを繰り出すと勝次の顔面にクリーンヒット。勝次はダウンするがなんと立ち上がる。その後もダメージを見せず攻め続ける勝次だが、ダウンが影響し小宮山に軍配。

2回戦第2試合

〇SHIGERU×✖不可思(判定3-0)

終始打ち合いを続ける両者。打ち合いではリーチの勝るSHIGERUの見栄えがいい。両者パンチを当てるも、効かされているのは不可思。3R通して終始打ち合いSHIGERUが判定勝利。

下馬評通りの小宮山と泥仕合SHIGERUの決勝戦となりました。この試合は激闘の末、衝撃的な結末を迎えます。

決勝戦

✖SHIGERU×小宮山工介(2R TKO)

小宮山はこれまでのダメージで顔がぼこぼこ状態。対するSHIGERUは2戦激闘の割にきれいな顔をしている。1R。距離を取る小宮山。SHIGERUは序盤は様子を見るが後半は接近しパンチを打ち込む。詰められて消耗する小宮山。お互いクリーンヒットはなく1R終了。2R。早々にバックスピンキックを繰り出して牽制する小宮山だがSHIGERUはお構いなしに詰めてくる。再び近距離の打ち合いになると小宮山は分が悪く、再びロープを背負う展開に。SHIGERUが小宮山に向かって踏み込んで渾身のストレートを打ち込むと、小宮山はダッキングで組み付くような動作を見せる。その目は下を向いており、明らかに組み付きに見えたが倒れこむSHIGERU。ダメージは顕著で立ち上がるもふらついており、レフェリーが試合を止めた。一瞬バッティングかと思ったが、再確認すると、突進するSHIGERUに小宮山がノーモーションの右ストレート(突きに近い)を打ち込んでいる。組み付きに見えたのは下を向いて目線を外していたためか。強烈なカウンターによる見事な一撃であった。これを見てK-1 MAX時代の天才空手家3兄弟の煽りVが一瞬脳裏を駆け巡りました。

長編になってしまいましたが、小宮山工介選手が見事優勝を飾りイベントを締めくくり、BLADEの未来は明るいと思わされた興業になりました。

その他にも、城戸×サモ・ペティ、日菜太×自演乙、今は亡きKOICHI、那須川天心等超豪華選手が参戦したメガイベントとなりました。そしてBLADE2にはレジェンドのピーター・アーツの参戦も発表され(実現は・・)、興奮はクライマックスに達したのでした。

ということで長編になってしまいましたが、BLADE1を語ってみました。次回は神童が大活躍するBLADE2をお届け致します。


スポンサーリンク

  • この記事を書いた人

jonny

格闘技視聴歴15年。入口はK-1 MAXからです。現在は月1回程度会場観戦をしています。主にキックボクシングとMMA、一部プロレス、ボクシングについても記事を投稿していきます。

-考察系
-

Copyright© 格闘技Fw , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.