6月17日、榊原CEOが3つの大会中止とし、7億円の損失を被ったことをTwitterで吐露。その発言に呼応するようにRIZINファイターが協力へ名乗りを挙げたことを受け、改めて存続の意向を表明していた。しかし、そこから続報は発せられない中、トフィック・ムサエフの未払い問題(後日本人から正式に否定)等もあり、今後に対する不安の声が寄せられていた。それでも音沙汰がなかったが、7月初旬に境原CEOが会見する旨をTwitterで発言し、本日の正式会見を迎えた。
RIZIN22,23 クラウドファンディングで開催へ
≪以下、会見内容≫
冒頭のVTRでぴあアリーナMMにてRIZIN22、RIZIN23が開催されることを示唆。
【榊原CEOより】 ※意訳となります。
横浜、仙台、大阪が開催できず、売上が消滅した。ウィズコロナと言葉の響きでどうにかなる問題ではない。メガイベントも断念する他なく、無観客試合も考えたが、RIZINという空間を創り出すことはできない。
過去を振り返り)
2007年にPRIDEをUFCへ譲渡、UFCとの契約上7年間格闘技に携わることが許されなかった。UFCがPRIDEブランドを継承してくれると思っていたが、開催されることはなかった。当時の選択を自問自答を続けて、後悔しかなかった。7年後、髙田延彦に相談してもう一回チャレンジに付き合ってほしいと打診したのは2014年秋頃。髙田は「ばらちゃんやろう」と言ってくれた。もう一度フジテレビも賛同してくれた。
現在に話は戻り)
イベントを1回2回実施することは誰にでもできるが長期的に続けていくためには、視聴者やファンのチカラがあってこそ。RIZINという生き物が次の時代に繋がっていく、そんな吉兆が見えていた時にコロナが蔓延してしまった。
コロナ禍にあっても)
無収入の状況の中、ファンや選手がRIZINを必要としてくれる思いを感じ、新しいことに踏み出す決意を決めた。
RIZINのイベントは)
8/9、8/10にRIZIN22、RIZIN23を完成したばかりのぴあアリーナで2デイズ開催する。一日の観客は5,000人(収容可能人数10,000人)。本来アーティストが利用する会場だが、ぴあ側の協力で本イベントがこけら落とし興行となる。
収入について)
RIZINのメイン収入はゲート収入。今回は単純に収入が半分になるが、選手のファイトマネー、音響、佐藤大輔の映像は削らない。
そのためにクラウドファウンディングで支援を募集することを決定。クラウドファンディングには選手支援~大会スポンサーまで幅広く用意している。
他のスポーツ、エンターテインメントに先を越されることなく、新たな取組みをしたい。今後の行政等の支持を受ける場合は、無観客になるかもしれない。
今回の開催について)
スタッフや選手には無理を言って、今回のコミットメントはもらっている。
残りの人生をかけてこのチャレンジに挑む。
対戦カードについて)
7/9㈭に第1弾カード発表が行われる。今回大会はコロナの影響で全て日本人選手になるが、思い切りの良いカードを用意している。
※クラウドファンディングや詳細は本日8時解禁とのことだったが、20:04時点では準備中でった。
RIZIN公式サイトより
冒頭の煽りV後半に登場した準備できてる的なシーンの選手はそう出場と捉えて良さそう。
※浅倉カンナ、朝倉未来、朝倉海、那須川天心ら
【追記】
21:00頃クラウドファンディング公開。
浅倉未来は出場しない模様。リターンは選手からの感謝動画やクレジット表記。その他、笹原さんや榊原さんとの会食権など、グッズの新規作成不可・ストックの枯渇が明確に感じられる。目標額は5,000万円。日本のイベント開始があと数か月遅ければ存続はできていなかったかもしれない。