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試合結果

【K-1,Krush】11/27 Krush.191試合結果と感想

11月27日㈮後楽園ホール

第8試合 ダブルメインイベント2 第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント決勝 
森坂 陸(エスジム)✖
新美貴士(名古屋JKファクトリー)○
4R 判定1-2 (豊永9-10/梅木9-10/岡田10-9)
3R 判定0-1 (豊永29-30/梅木30-30/岡田29-29)

新美はひたすら前に出続ける。森坂は以前なら苦手であろうスタイルの新美をうまくいなしており、パンチの打ち合いでも負けない。両者一歩も譲らず延長戦突入。やや森坂の方が有効打はあるように見えるが、新美の前に出る姿勢が良い。森坂のバックブローは今回はさすがに炸裂せず、延長判定で新美が勝利。下馬評を覆しての優勝。新美は会見で7月くらいからこのスタイルへ変更したと語る。このスタイルではスタミナと頑丈さが重視され、スタミナ強化にも相当な努力をしているだろう。1Rから攻められるこのスタイルならこの先が非常に楽しみな選手。おそらく本トーナメントを欠場している斗麗が最初の挑戦者になると思うが、一度負けている斗麗にこのスタイルを当てたらどうなるだろう。森坂はしばし大会出場を控え、練習に専念するとコメントしていた。個人的MVPは森坂。


第7試合 ダブルメインイベント1 第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメント・決勝戦
菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)○判定3-0 (豊永30-29/山根30-29/山崎30-28)
MOE(若獅子会館)✖

菅原は安定の前蹴りと詰めての連打で距離が詰まるとクリンチ。最近の女子キック界では寺山、ぱんちゃん等リーチと慎重のある選手がこの戦い方をする。正式に組みが認められていないK-1ルールでこの戦い方をされるとMOEはどうしたら良いのか。MOEは懐に入って一発を狙うが、連打が出ない。強引に連打ができれば良いのだが、菅原は頭を下げて前に出るのでバッティングになってしまう。菅原が前述の戦い方で判定勝利だが、これでいいのだろうか。会見では体重が足りていないことや練習環境が整ってさらなる成長を発言。今後は同門のKANAのような倒せる選手になって欲しい。K-1サイドからすればこの展開は筋書き通りだろう。山田真子と菅原ならどうだろう。


第6試合 ウェルター級
松岡 力(K-1ジム五反田チームキングス)✖
加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS)○2R 反則

ウェルター級トーナメントを欠場した者同士の一戦。加藤は蹴りが効かないらしく、松岡のローをもろともしない。それ故か、加藤は蹴られる距離にもいない。2R加藤の飛び込んでのストレートでダウンを奪うと、さらにダウンを重ねる。松岡のパターンからするとここで連打を浴びると思われたが、パンチで応戦し加藤を効かす。パンチの連打からの膝で松岡がダウンを奪ったと思われたが、ダウンカウントされず、掴んでの膝による攻撃で加藤の視界不良により試合終了。加藤の反則勝ち。ここはジャッジごとの差があり、今回は特にロックがしっかりとされていた訳ではないと思うが。加藤は1月23日のKrushのメインで山際戦をアピール。1月24日のレオナ戦の前哨戦として兄弟が連日メインを務めるか。


第5試合 ライト級
龍華(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER/K-1甲子園2019&2020 -65kg優勝)○1R 2’02” KO (左ストレート)
志村力輝(兼清流総本部)✖

龍華が1RKO勝利。熱くなるところもまた魅力の選手。両者親交があり、試合翌日には志村の奢りで食事に行った模様。


第4試合 スーパー・フェザー級
提髪和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1カレッジ2018 -60kg優勝)○判定2-0 (太田30-29/山根29-29/山崎30-28)
目黒翔大(優弥道場)✖


第3試合 第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント準決勝
玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス/元NJKFバンタム級王者)✖
新美貴士(名古屋JKファクトリー)○判定0-3 (梅木29-30/岡田29-30/豊永28-29)

テクニック、技のキレどちらも一級品の玖村はトーナメント優勝候補の名高い。むしろ、そのためのトーナメントに見える。新美は一回戦は不戦勝となり、影を潜めている存在。前戦では岡嶋に競り負けている。新美は圧力系のファイターだが1Rは攻めあぐねる展開が多く、星を落とすことがあったが、今回は会長からスタイルチェンジを提案され、1Rから前に出て手数も多い。玖村が圧力系ファイターを苦手とするのは、軍司・金子戦を見れば明らかでその前では初参戦の時の小倉戦もそうだったか。開始30秒で新美が効かすと圧力を緩めず、玖村のパンチは明らかに威力が増しているが新美は打たれ強さと気持ちの強さで下がらない。新美が優勝候補を圧倒しダークホースに。玖村は組みありのルールの方が輝くタイプだ。


第2試合 第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント準決勝
岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)✖
森坂 陸(エスジム)○3R 2’58” KO (2ダウン:右バックハンドブロー

森坂はここ2戦終了間際のバックブローでダウンを奪い勝利している。今回の岡嶋はフィジカル強く厳しいかと思ったが、森坂の体は一回り大きくなり、ダイナミックな岡嶋をうまくいなし続ける。すると3Rパンチを的確に当てるようになり最早恒例のバックブローが2度炸裂し岡嶋にキャリア初黒星を付けた。


第1試合 第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント・リザーブファイト
山浦力也(北斗会館浅科道場/K-1甲子園2018 -60kg優勝)✖
水津空良(優弥道場)○判定0-2 (豊永28-29/梅木29-29/岡田28-29)

山浦はトーナメント1回戦で森坂相手に互角に試合を進めるが、3Rバックブローでダウンを喫し判定負け。今回新鋭水津を迎える。水津はデビュー戦こそ蹴りが目立つが以降はパンチにも自信を持ち完成に近づきつつある。試合は両者譲らずも、またしてもあと一歩で山浦届かず、水津の判定勝ち。山浦兄弟と山脇兄弟は強いがあと一歩の試合が多い。


プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・フェザー級
古宮 晴(昇龍會/K-1甲子園2020 -65kg準優勝)✖
児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)○ 判定3-0 (28-30/27-30/26-30)

格闘代理戦争で3人抜き達成の古宮の2戦目。児玉はデビュー戦とは思えないレベルでいきなりパンチでダウンを奪う。その後もペースを古宮に渡さず圧巻の判定勝利。


プレリミナリーファイト第1試合 フェザー級
立基(K-1ジム目黒TEAM TIGER)○判定3-0 (30-28/30-27/30-26)
神田賢吾(ウィラサクレック・フェアテックス幕張)✖

立基はK-1大阪で初勝利。今回はダウンを奪い判定勝利。明らかに選手の減っているK-1ジム目黒のホープ。

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jonny

格闘技視聴歴15年。入口はK-1 MAXからです。現在は月1回程度会場観戦をしています。主にキックボクシングとMMA、一部プロレス、ボクシングについても記事を投稿していきます。

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